膝の痛みknees

オスグット

オスグッド・シュラッター病とは、成長期の小・中学生に多くみられる膝のスポーツ障害です。
ジャンプやランニングなどを繰り返すことで、太ももの筋肉が脛骨粗面を強く引っ張り、炎症や痛みが生じます。
特に運動時に膝の下が痛くなり、症状が進行すると骨が突出して腫れや変形が目立つことがあります。

男子 10歳 小学生野球(週3~4程度練習)

主訴

膝関節下部(脛骨粗面)に圧痛・腫れがある部位に電気療法、アイシング療法を行い、疼痛緩和をする。

検査

大腿四頭筋が機能していないために、膝関節下部(特に脆弱な脛骨粗面部)に応力が集中し受傷。大腿四頭筋の柔軟性を取り戻し、正常な筋活動を取り戻す。

治療計画と治療の実際

① 主訴に対する治療計画

疼痛患部にアイシング、電気療法にて炎症・疼痛管理を行う。
患部の滑走不全を解消する

② 痛みの原因に対する治療計画

回外・肘屈伸時の可動域制限の解消する。

① 主訴に対する治療の実際

圧痛及び腫脹のある膝関節下部(脛骨粗面部)にアイシング療法・低周波治療を行う。大腿四頭筋の筋緊張部位に対して徒手療法、干渉波治療を行い緊張を緩和。

② 痛みの原因に対する治療の実際

大腿四頭筋の柔軟性を取り戻すために、四頭筋の組織間リリースを行い滑走不全を解消。
膝関節の屈曲可動域を獲得。大腿部の筋力向上を目的にスクワット、ランジなどを行い筋力アップ。スクワッティングテストも正常となる。

ジャンプ、ランニングをしても痛みが消失したので治癒とした。

鵞足炎

鵞足炎とは、膝の内側にある筋肉の腱付着部に炎症が起こり、痛みが生じる疾患です。
ランニングやダッシュ動作を繰り返すスポーツ選手に多くみられ、使い過ぎによる負担が主な原因とされています。
膝の内側に痛みや腫れが現れ、階段の昇降や運動時に症状が強くなることがあります。
また、まれにガングリオンや骨の突出が原因となる場合もあります。

ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)

ジャンパー膝とは、ジャンプやダッシュ、着地動作の繰り返しによって膝に負担がかかり、膝蓋骨周辺に痛みが生じるスポーツ障害です。
特にバレーボールやバスケットボールなど、跳躍動作の多い競技で発症しやすいとされています。
運動時に膝のお皿の下に痛みや圧痛が現れ、症状が進行すると日常動作でも違和感を感じることがあります。

腸脛靭帯炎

腸脛靱帯炎とは、ランナー膝とも呼ばれる膝のスポーツ障害で、膝の外側に痛みが生じる疾患です。
ランニングなどの繰り返し動作によって、腸脛靱帯が骨と擦れ合い、炎症を起こすことで発症します。
特に長距離ランナーに多くみられ、柔軟性不足やウォーミングアップ不足、硬い路面での運動なども原因となります。
運動時に膝の外側へ痛みが現れ、症状が進行すると歩行時にも違和感を感じることがあります。

男性 50歳会社員趣味マラソン(週4~5 10~30Km/回)

主訴

大腿骨外側上顆に痛み、腫れがあり来院

検査

グラスピングテスト陽性 スクワッティングテスト陽性
(どちらも、腸脛靭帯の付着部(膝外側)に痛みを訴えた)
骨盤後傾位、下腿外旋位、足部は扁平足 骨盤後傾位増大し、動作時に臀筋?ハムストリングが機能せず筋緊張が著明。

治療計画と治療の実際

① 主訴に対する治療計画

腫れ・痛みの改善のためにアイシング・電気療法
臀部外側~大腿外側の筋緊張部位に対して徒手療法・電気療法

② 痛みの原因に対する治療計画

骨盤後傾位、下腿外旋位、足部扁平などが原因で、ランニング接地時に膝関節周囲にストレスが集中しているので、マルアライメントを修正する。
臀筋、ハムストリングの筋力を高め、機能的に使えるようにする。

① 主訴に対する治療の実際

大腿四頭筋(特に外側)の筋緊張を取るために電気療法。
疼痛部位の腫れを解消するためにアイシング。
圧痛の強い患部に超音波、低周波治療。

② 痛みの原因に対する治療の実際

骨盤後傾位に対して、大臀筋(浅・深)/仙結節靭帯/ハムストリングの滑走不全を解消することで正常になった。
下腿外旋位に対して外側広筋/大腿筋膜張筋/大腿二頭筋の滑走不全を解消し、内旋可動域を獲得し外旋位を解消。
臀筋・ハムストリングの筋力を高めるために、単関節トレーニングを行った。

リアラインシューズを使い、正しい接地を学習することでランニング時の膝関節へのストレスが減った。
現在は症状が消失したが、コンディショニングを維持するために継続した通院をしている。

半月板損傷

半月板損傷とは、膝関節のクッションの役割をしている半月板が傷つく疾患です。
スポーツ中の急な方向転換や、膝をひねる動作によって発症しやすく、靱帯損傷を伴うこともあります。
膝の曲げ伸ばし時に引っ掛かり感や痛みが現れ、歩行中に力が抜けるような感覚が起こる場合があります。
症状が進行すると、膝の可動域制限や腫れを伴うこともあります。

靭帯損傷

膝靱帯損傷とは、スポーツや転倒、交通事故などで膝に強い外力が加わり、靱帯が損傷する外傷です。
損傷する靱帯によって症状は異なりますが、膝の痛みや腫れ、不安定感が現れることが多くみられます。
特にコンタクトスポーツや急な方向転換動作で発症しやすく、歩行や運動に支障をきたす場合があります。
重症の場合は、膝が抜けるような感覚や可動域制限を伴うこともあります。

変形性膝関節症

変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減ることで、膝に痛みや変形が生じる疾患です。
軟骨が減少すると骨同士が擦れ合い、炎症や関節の変形が進行していきます。
立ち上がりや階段の昇降、歩行時に痛みを感じることが多く、中高年の方に多くみられます。
症状が進行すると、膝の曲げ伸ばしがしづらくなる場合もあります。

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